今日クライアントさんから、
「不思議です。」 「面白いです。」
というお言葉をいただきました。
僕にとってこの言葉は、
魔法があるんじゃないか?!
と、思えるほどうれしくなります。
なぜ不思議なのかというと、
治療のときに痛いところを触らないで善くなったから。
なのですが、
例えば、
足がしびれていて、
ご本人さんは、その原因は足、もしくは腰にあると思われているのに、
首を触ってよくなったり。
または、腰が痛くて腰を治療してもらおうと思って来られた方に、
腰は触らないで、足を触ってよくなったり。と、
そんな、全然お門違いなところを触ってよくなる場合があります。
からだのことを勉強していけば、
それはそこまで大それたことではないのですが、
初めて体験するクライアントさんにしてみれば、
新鮮なことで、とても驚かれたりします。
時に、「先生、これ超能力?」
「特別な力、持ってる?」
なんて、驚きを表現してくださる方もおられます。
ちょっと、マジシャンになった感じです。
(もちろん、僕は普通の人間です。特別な能力は持っていません。)
ただ、その人の持っている、
からだの不思議?というか、
からだのつながり?を使って、
そういうことが出来るわけなのですが、
正直言って、僕のほうが毎回驚かされます。
クライアントさんが、驚かれているときは僕も一緒に
「ホントからだって不思議だな~。おもしれーなー。」
と感動させてもらっています。
だから、うれしいのかもしれません。
その人と一緒に、からだの不思議を実感して、
共感し、一緒に楽しんでいるから。
これは、僕の原点なんです。
人を驚かせたり、楽しませたい。
一緒に、驚いたり、楽しみたい。
そういう思いから、僕はこの治療という世界に入り、
のめりこんできました。
なので、マジシャンみたいな、
手品っぽいことが出来て、
喜んでくださると、とてもうれしくなるんです。
先日、尾道のチャイダーっていう飲み物を売っている、
面白いお店に行ったとき、
そこのお店の方が、
500円玉を使ってマジックをしてくれて、
楽しませてくれました。
その方いわく
「僕はここで人と出会い、お話をすることが好きなんです」
「チャイダーはそのためのひとつのツールです」
「目的は人とお話をすること。チャイダーはそのためのツール」
「この手品もツールのひとつですよね」
いい話聞いたな~。と、思ったのですが、
そうなんですよね。
僕も日々仕事をしていると、
その目的とツールがごっちゃになって、
分からなくなってしまうことがあるのですが、
僕も人と喜んだり楽しんだりするために治療をしているわけで、
目的は人と会って話をすること。喜んでもらうこと。
治療はそのためのツールなんです。
もちろん、痛かったり苦しんでおられる人をサポートすることが、
僕の今の仕事。
でも、目的はその人とのコミュニケーションがしたいということ。
その中に、驚かすことだったり、楽むことだったり、
一緒に驚いたり、共感したり。からだが善くなって一緒に喜んだり、
苦しいときはサポートしたり。
ついつい、治療の技術を上げることや、
治療のよさを伝えることばかりに集中してしまいがちですが、
でも、僕の技術がいいだけで来てくださるだけだと、
寂しくなります。
「技術もいいけど、あなたが好きだから来ました。」
そんな、ところにしたいなと思います。
僕に会いにに来てくれる。
僕という人間が好きだから来てくれる。
そうありたい。
今日いただいた言葉から、
自分の原点や目的を思い出させてもらいました。