2013年10月7日月曜日

目的と、原点

今日クライアントさんから、

「不思議です。」  「面白いです。」

というお言葉をいただきました。



僕にとってこの言葉は、
魔法があるんじゃないか?!
と、思えるほどうれしくなります。


なぜ不思議なのかというと、
治療のときに痛いところを触らないで善くなったから。
なのですが、


例えば、
足がしびれていて、
ご本人さんは、その原因は足、もしくは腰にあると思われているのに、
首を触ってよくなったり。
または、腰が痛くて腰を治療してもらおうと思って来られた方に、
腰は触らないで、足を触ってよくなったり。と、


そんな、全然お門違いなところを触ってよくなる場合があります。



からだのことを勉強していけば、
それはそこまで大それたことではないのですが、
初めて体験するクライアントさんにしてみれば、
新鮮なことで、とても驚かれたりします。




時に、「先生、これ超能力?」
「特別な力、持ってる?」
なんて、驚きを表現してくださる方もおられます。
ちょっと、マジシャンになった感じです。
(もちろん、僕は普通の人間です。特別な能力は持っていません。)



ただ、その人の持っている、
からだの不思議?というか、
からだのつながり?を使って、
そういうことが出来るわけなのですが、
正直言って、僕のほうが毎回驚かされます。



クライアントさんが、驚かれているときは僕も一緒に
「ホントからだって不思議だな~。おもしれーなー。」
と感動させてもらっています。
だから、うれしいのかもしれません。
その人と一緒に、からだの不思議を実感して、
共感し、一緒に楽しんでいるから。



これは、僕の原点なんです。
人を驚かせたり、楽しませたい。
一緒に、驚いたり、楽しみたい。
そういう思いから、僕はこの治療という世界に入り、
のめりこんできました。



なので、マジシャンみたいな、
手品っぽいことが出来て、
喜んでくださると、とてもうれしくなるんです。



先日、尾道のチャイダーっていう飲み物を売っている、
面白いお店に行ったとき、
そこのお店の方が、
500円玉を使ってマジックをしてくれて、
楽しませてくれました。


その方いわく
「僕はここで人と出会い、お話をすることが好きなんです」
「チャイダーはそのためのひとつのツールです」
「目的は人とお話をすること。チャイダーはそのためのツール」
「この手品もツールのひとつですよね」


いい話聞いたな~。と、思ったのですが、
そうなんですよね。
僕も日々仕事をしていると、
その目的とツールがごっちゃになって、
分からなくなってしまうことがあるのですが、



僕も人と喜んだり楽しんだりするために治療をしているわけで、
目的は人と会って話をすること。喜んでもらうこと。
治療はそのためのツールなんです。
もちろん、痛かったり苦しんでおられる人をサポートすることが、
僕の今の仕事。



でも、目的はその人とのコミュニケーションがしたいということ。
その中に、驚かすことだったり、楽むことだったり、
一緒に驚いたり、共感したり。からだが善くなって一緒に喜んだり、
苦しいときはサポートしたり。


ついつい、治療の技術を上げることや、
治療のよさを伝えることばかりに集中してしまいがちですが、
でも、僕の技術がいいだけで来てくださるだけだと、
寂しくなります。
「技術もいいけど、あなたが好きだから来ました。」
そんな、ところにしたいなと思います。
僕に会いにに来てくれる。
僕という人間が好きだから来てくれる。



そうありたい。



今日いただいた言葉から、
自分の原点や目的を思い出させてもらいました。