不安定でいいんだ

最近、1本歯下駄というものを履いて歩いている。

文字通り歯が一本の下駄である。

歯が1本なので下手をするとつまずいてこけてしまう。

初めて履いた人はすぐ歩ける人と
最初はふらつく人もいるが次第に歩けるようになる。

トレーニングジムなどでよく見かけるバランスボールや
バランスボードと同じような原理である。

これがたまらなく気持ちがいい。

30分から1時間ぐらい歩いて帰ってくると体がスッキリする。

自分の体を不安定な状態に置いて、
歩いたり動いたりすると
中心に戻ろうとする力が働いて
自分の体が整ってくるからか、
胸が広がって呼吸しやすくなり、背筋が伸びたようになる。

人間は不安定でいいんだ。
無理矢理安定させようとすると固くなりおかしくなる。

ただ、動かないのはまずい。

不安定のままでいいから、
歩き出す、動き出す。
それがとても良いようだ。

まるで体から人生観を得たようだ。

今までは人目を気にして隠れて歩いていたが、
そんなことはもうどうでもいい。
今日は堂々と歩いてやった。
余計に胸が開いたようだ。